海面上昇今世紀末1~2メートル 温暖化、予測上回るペース
 【シドニー共同】北極や南極の氷床の融解で、今世紀末の海面上昇が1~2メートルに達するなど、地球温暖化の影響が気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の予測を上回る速度で進んでいるとの報告書を、米英豪などの科学者が25日、発表した。

 IPCCに関与している一線の科学者26人で、来月コペンハーゲンで開く気候変動枠組み条約の第15回締約国会議(COP15)を前に、2007年のIPCC第4次報告書以降の最新の研究結果をまとめた。

 報告書によると、石炭や石油など化石燃料に伴う08年のCO2排出量は1990年比で40%増加。このペースが続けば、今世紀末の平均気温の上昇は最大7度になる可能性がある。

 温暖化で北極域の氷床融解が予想を超えるペースで進んでおり、07~09年夏季の融解面積はIPCCの最悪シナリオを40%上回った。海面は過去15年で5センチ上昇。今世紀末の上昇幅はIPCC予測(18~59センチ)を大きく上回り、1メートル超か、最悪の場合2メートルに達するとみている。

2009/11/25 18:34 【共同通信】